FXでは、外貨預金などと同じように金利が発生する。
この金利を「スワップポイント(スワップ金利)」といい、一般的にはスワップと略されている。
このスワップこそが、FXの人気の理由の1つといえる。
FXは他の金融商品と違い、外貨を長期保有することで毎日金利が発生し、利益が得ら
れるからだ。
FXは外貨取引であるため、各国の通貨によって金利が変化する。
例えば、日本円の金利が0.5%で米国ドルの金利が2.5%だとする。
すると、金利差は2.5-0.5=2%となり、日本よりも遥かに高い金利が得られることになる。
FXで「買い」から始めた場合は毎日金利を得られるのだ。
さらに10万円でレバレッジ10倍で「買い」から始めたケースで説明すると、1年間のスワップは100万円×2%で2万円が得らる。
もちろん、スワップは毎日得られるため、2万円÷365日で毎日約55円得られる計算となるのだ。
また「売り」から始めた場合は逆にスワップを支払うことになる。
またFX会社によって変わる場合もあるが、自動的に徴収されるほか、土・日曜日の分はまとめて月曜日に加減されるなど、開設した口座の取引業者への確認が必要となる。
また、これも当然のことだが、各国別通貨によりスワップは異なる。
注意しなければならないのは、スワップが高い、いわゆる高金利な国の通貨は、国の経済などの情勢が安定しておらず、下落リスクもある。
逆に2008年の金融危機のように、世界経済が不景気な場合、日本円は低金利で諸外国よりも経済が安定している国の通貨なため、安定を求めて各国の投資家が、日本円を過剰に買い、円高傾向となる。
以上のことから、スワップの利益狙いで長期で保有する場合、通貨の価格変動と相場を把握した方が良いだろう。
通貨が、過去数年の中で高い値段の相場で買うと、高値によるポジション調整や暴落が起きる場合がある。
スワップの利益狙いだけで高い値段の相場に買いに入ると元本である証拠金がスワップの利益以上に減るリスクは良くあるのだ。
いかに安い値段に下落した後、しかも上昇する直前の底値の値段で買うか、というのが理想的な取引といえるが、この見極めが非常に難しいのである。
PR